ぼくの夏休み
子供の頃、毎年8月初めに福井方面へ一泊で海水浴に出かけていた。自分にとって、家族と従兄弟一家で遠出する、この旅行が夏休み最大の楽しみだった。
海のない信州飯田の住人にとって、『海水浴に出かける』ということは、心躍る一大イベントなのである。(今でも海を見ただけで、キラキラした少年の瞳になってしまう)
前日から、母親にしかられつつ入念に準備を整える。当日は、じいちゃん、ばあちゃんに見送られながら、朝5時(!)に出発。中央道から名神自動車道に入り、米原ジャンクションから北陸道へ。途中休憩を挟んでも、9時半ごろには海水浴場は到着していた(気がする)。
午後までしっかり海水浴を楽しみ、夜は山中温泉の民宿に宿泊していた。峡谷に建つなかなか風情のある旅館だったが、ここには鮮烈な思い出がある。
朝方、突然、物凄い勢いで駆けていく動物の足音が天井裏から響き渡り、その音で一同起床⇒一同大爆笑。どうもネズミさんが気を利かせて、モーニングコールをしてくれたらしい。
2日目は芝政というテーマパーク(なのかあれは?)に寄り、プールやショッピングを楽しんだ後、飯田に帰ってくるというのが、だいたいのパターン。家に着いた後、縁側に座って飲んだ、ばあちゃん手製の『しそジュース』。あれ最高だった。
今度は、俺が子供たちを連れて行ってやる番か。しかし、うちの親もよく毎年連れて行ってくれたよな。自分が親になって初めて、そのすごさがわかった。脱帽。
※今回BGMは井上陽水の『少年時代』でお願いします。