最後のあいさつ
本家のおじさん(父の従兄弟にあたる)が今朝亡くなった。70代半ばと年齢的にはまだ若かったのだが、肺を病んでしまい、食事も満足にできない日々が続いていた。
病院に駆けつけた時は亡くなった直後で、まだ手に温もりが残っていた。葬儀社の車に乗せられ、山奥の自宅に帰っていくのを見送ってから出勤する。
少し集中力を欠いたまま仕事を終えて帰宅。何気なくポストを見ると、中に葉書が一枚入っていた。本家のおじさんからだった。家に入って読んでみる。
村会議員を引退したことの報告とお礼、今後は自分のやりたいことをやって楽しんでいきたいといった内容が、少し震えた文字で綴られていた。消印は昨日の日付だったが、文章を書いたのは5月中らしい。自分の死が近いのを悟って投函したのだろうか。
おじさんの最後のあいさつに涙が流れた。